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インタビュー掲載キャスト |
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インタビュー掲載スタッフ |
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メイキング |
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コラム |
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評価・買う価値 | ★★★★★(5/5) |
おすすめしたい人 |
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目次
- 1 キャストインタビュー
- 2 スタッフインタビュー
- 3 プロダクションノート(メイキング)
- 4 コラム
- 4.1 天性のホラー作家が向き合った、幽霊より怖いもの(貴志祐介)
- 4.2 ジャックがジャックをハイジャック、ハーイ。――映画『シャイニング』ジャック的鑑賞法(滝本誠)
- 4.3 『シャイニング』の影響下にある映画たち――引用、オマージュ、そしてリスペクトの数々(尾崎一男)
- 4.4 『シャイニング』にまつわる8つの裏話――偉大なるホラーの名作はこうして誕生した(尾崎一男)
- 4.5 スピリッツは続くよどこまでも――小説「シャイニング」「ドクター・スリープ」の背景を読み解く(風間賢二)
- 4.6 恐怖も感動も百花繚乱。スティーヴン・キング映画という小宇宙(鬼塚大輔)
- 4.7 スティーヴン・キング作品をつなぐもの
- 4.8 展望ホテルへようこそ――『シャイニング』再訪
- 5 まとめ
キャストインタビュー
ユアン・マクレガー

インタビュー内容
- オファーを受けた時の気持ち
- 『シャイニング』の続編に興味を持った理由
- ダンのトラウマに共感できた?
- スティーヴン・キングには会ったことがない
- スティーヴン・キングが撮影現場に来たら…?
僕たちは、自分で変えられないものを持ちつつ生きていかなければいけない。それを受け入れ、それをできるかぎり良い形で使うように努力しなければいけない。人生とは、そういうものだ。(ユアン・マクレガー)
引用:「ドクター・スリープ」映画パンフレット
レベッカ・ファーガソン

インタビュー内容
- ホラーは苦手だった
- ローズの役作り
- ローズと「真の絆」の本質は、愛。
私は怖いものがとにかく好きじゃなかった。でも、自分が疑問をもつようなジャンルに飛び込むことにも興味がある。脚本を読んで「この役は今までのキャリア最大の挑戦になる」と思ったわ。(レベッカ・ファーガソン)
カイリー・カラン

インタビュー内容
- スティーヴン・キングについて
- 『シャイニング』を観た感想
- アブラのキャラクターについて
アブラは強いけど、純真な女の子。本当にいい子だけど、物怖じせず、ダンと違って自分の能力を隠したくない。負担とは考えていなくて、彼女にとってはマジックの技みたいな感じなの。(カイリー・カラン)
クリフ・カーティス

インタビュー内容
- ビリーについて
- ビリーが観客に与える印象
僕は、善人で信頼できる男の外見の固定観念を破るのが面白いと思った。彼は堅実で、表裏がない。それは外見よりもずっと重要だよね。(クリフ・カーティス)
カール・ランブリー

インタビュー内容
- ディック・ハロランについて
- スキャットマン・クローザースの演技を参考にした?
- ディックとダンの関係
私は自分なりにディックというキャラクターを解釈しようとしたけれど、もちろん、(『シャイニング』でディックを演じた)スキャットマン・クローザースが練り上げたものは大切にした。(カール・ランブリー)
エミリー・アリン・リンド

インタビュー内容
- アンディのキャラクター
- 生気を吸い取ることは、人間にとっての食事と同じ。
アンディは、彼女を利用してきた男たちによって、人生を台無しにされてきた。彼女はかなりひどいことをするけれど、無垢な部分もあり、内面は傷ついた子供でもある。そんな人物を演じられるのはとても興味深いと思ったわ。(エミリー・アリン・リンド)
スタッフインタビュー
マイク・フラナガン監督

インタビュー内容
- スティーヴン・キングに完成作を見せた時のエピソード
- スタンリー・キューブリックの遺族からの手紙
- 小説版と映画版『シャイニング』の両立
- ユアン・マクレガーを起用した理由
- 展望ホテルの完全再現
スティーヴン・キングがいたからこそ、僕は物語を語る人になりたいと思った。そしてまた、僕は、キューブリックの『シャイニング』のおかげで、ホラー映画の監督になりたいと思ってもいる。僕は両方の大ファンで、だからこそ、この映画ができたのかもしれないと思う。(マイク・フラナガン監督)
スティーヴン・キング(原作者)

インタビュー内容
- キューブリック版『シャイニング』の続編に、最初は懐疑的だった。
- 映画化にゴーサインを出した理由
- ジャックとダンの、アルコール依存症について
- 36年ぶりに続編を書こうと思った理由
- 本作のメッセージ
- 読者の反応をどう思う?
絵を描くのが好きだったら、それを隠す必要はない。文章を書くのが好きだったら、書いた文章をみんなに見せればいい。勇気を出して見せればいいんだ。予想される最悪の事態は、誰かが「好きじゃない」と言うだけだ。そしてそれは本当に最悪なことではない。(スティーヴン・キング)
プロダクションノート(メイキング)

メイキング内容
キングの小説とキューブリックの映画をつなぐ
- 小説版『シャイニング』の紹介
- マイク・フラナガン監督とキング作品の出会い
- 映画版『シャイニング』の評価と、キングが映画版を嫌いだった話
- 2つの作品をベースに1本の映画を作ること
観客を共感させ惹きつける、多彩なキャラクター
- ユアン・マクレガー演じる、ダン
- カイリー・カラン演じる、アブラ
- レベッカ・ファーガソン演じる、ローズ
映画『シャイニング』の世界を完全再現
- 展望ホテル完全再現の為にやったこと
- 237号室の再現
- 美術チームの功績
- 登場人物の衣装
撮影現場を救った小さな名優
- 野球少年を演じた、ジェイコブ・トレンブレイの熱演
新たな映像にふさわしい、新たな音
- ザ・ニュートン・ブラザーズによる作曲
- キューブリックの天才的なサウンドデザイン
- 環境音の活用
世の中がどんなに恐ろしく悲惨で、フェアじゃなくても、自分の輝きを失ってはいけないんだ。自分自身を隠さず、世に見せなくてはいけない。それがキングの物語が伝えようとしていることの真髄だと思う。(マイク・フラナガン監督)
コラム

天性のホラー作家が向き合った、幽霊より怖いもの(貴志祐介)
常に自分にとっての最大の恐怖を探求せざるを得ないホラー作家というのは、とてつもなく因果な職業であり、気がつくと、忘れ去っていたはずの死の恐怖に心臓を掴まれている。天性の物語作家は、それすらを楽しみはじめたのではないか。(貴志祐介/作家)
ジャックがジャックをハイジャック、ハーイ。――映画『シャイニング』ジャック的鑑賞法(滝本誠)
西欧においてJackという名前こそがある意味スケアリー(恐怖)の元凶、ということである。たとえば、切り裂きジャックだ。(滝本誠/映画評論家)
『シャイニング』の影響下にある映画たち――引用、オマージュ、そしてリスペクトの数々(尾崎一男)
- スティーヴン・スピルバーグ(『ジュラシック・パーク』『レディ・プレイヤー1』)
- クリストファー・ノーラン(『フォロウィング』『メメント』)
- コーエン兄弟(『赤ちゃん泥棒』『未来は今』)
- ポール・トーマス・アンダーソン(『マグノリア』)
- ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』『アス』)
- リー・アンクリッチ(『トイ・ストーリー』『トイ・ストーリー4』)
- ヤン・デ・ボン(『ツイスター』)
- アンディ・ムスキエティ(『IT/イット THE END』)
『シャイニング』の影響を創作レベルで受けているクリエイターの筆頭といえば、スティーヴン・スピルバーグだろう。スピルバーグは同作を「ゴーストハウス映画の最高傑作」と高く評価し、初公開時からこれまでに25回以上は観直したと称賛を惜しまない。(尾崎一男/映画評論家)
『シャイニング』にまつわる8つの裏話――偉大なるホラーの名作はこうして誕生した(尾崎一男)
- なぜ巨匠キューブリックは『シャイニング』を映画化したのか?
- イギリスにアメリカのホテルを作り出しての撮影
- ジャック・ニコルソンの起用はどこから?
- “演出するキューブリック”を映像に残した快挙
- 新技術ステディカムを用いた驚異的映像
- 『シャイニング』に撮影を妨げられたスピルバーグとルーカス
- 原作者スティーヴン・キングに嫌われる事情
- 『シャイニング』が『ブレードランナー』を救った!?
スピルバーグの監督作『レディ・プレイヤー1』劇中、『シャイニング』のバーチャル空間に入り込むヒントとして「原作者に嫌われている映画は?」という謎解きが出題される。そんなネタにされるほど、原作者のスティーヴン・キングからは嫌われているのだ。(尾崎一男/映画評論家)
スピリッツは続くよどこまでも――小説「シャイニング」「ドクター・スリープ」の背景を読み解く(風間賢二)
原作「シャイニング」はシェイクスピア風の五幕もの悲劇を想定して創作された。つまり普通の善良な人々が人知のおよばない力、人間には対処しようのない運命によって堕落・崩壊・死に至る過程を語ろうとしている。それが運命=超自然的現象(存在)として描かれているところに、「シャイニング」の恐怖の源泉がある。(風間賢二/幻想文学研究家・翻訳家)
恐怖も感動も百花繚乱。スティーヴン・キング映画という小宇宙(鬼塚大輔)
超能力や恐怖がサスペンス、アクションにではなく感動に結びついている作品の代表がフランク・ダラボン監督の『グリーンマイル』。無実の死刑囚コーフィが自らを犠牲にして癒しと救いをもたらす。(鬼塚大輔/映画評論家)
スティーヴン・キング作品をつなぐもの
超能力者たち(作品一覧)
- シャイニング
- ドクター・スリープ
- キャリー
- デッド・ゾーン
- ファイアスターター
- タリスマン
狙う者たち(作品一覧)
- 「呪われた町」吸血鬼
- 「アトランティスのこころ」ロウ・メン
- 「ブラック・ハウス」フィッシャーマン
作品をつなぐテーマ
- 作家の苦悩
- 様々な家族像
- 師弟の絆
- 「カ」と数字19
キング的アメリカ地図
- メイン州
- コロラド州
- 西部
キングの作品には、「シャイニング」のジャック同様、作家を主人公にしたものが多い。自身が最もよく知る苦悩を、恐怖や不可解な出来事に転化させるのがキング流だ。
展望ホテルへようこそ――『シャイニング』再訪

キーワード(施設編)
- コロラド・ラウンジ
- ゴールドルーム
- 庭園迷路
- 237号室
- プレジデンシャルスイート
- 管理人室
- ボイラー室
- キッチン
キーワード(ホテルの住人編)
- ホレス・ダーウェント
- グレーディー
- グレーディー家の双子
- ロイド
- 237号室の女性
キーワード(歴史編)
- 1907~40年代
- 1950~60年代
- 1970年代
コロラド・ラウンジ:山脈をのぞむ広々としたラウンジに、ジャック・トランスはタイプライターを持ち込んで執筆活動に精を出すのだが、原稿に書かれていたのは「仕事ばかりで遊ばない ジャックは今に気が狂う」の繰り返しだけだった。
まとめ
評価・買う価値 | ★★★★★(5/5) |
おすすめ内容 |
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読んでほしい人 |
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