アリ・アスター監督によるホラー映画《ヘレディタリー 継承》メイキングとパンフレットの紹介です。
お世辞抜きで、現代ホラー映画の「傑作」であり、個人的にも本当に大好きな作品です。
《ヘレディタリー》のパンフレットでは、
- アリ・アスター監督の、ホラー映画に対する考え
- 初見では気づかない、全伏線の解説
などなど、今作やアスター監督が好きな方に非常におすすめの内容でした。
この記事から、その詳細をチェックです!
目次
インタビュー
アリ・アスター監督

不幸によって家族の絆が強まるという映画が大半を占めており、それも嘘ではないと思いますが、不幸が起こりそこから立ち直れない人たちがいるのも真実です。私は後者についての映画を作りたいと思いました。
《ヘレディタリー 継承》パンフレットより
キャスト紹介

- トニ・コレット(アニー)
- ガブリエル・バーン(スティーヴン)
- アレックス・ウォルフ(ピーター)
- ミリー・シャピロ(チャーリー)
- アン・ダウド(ジョーン)
スタッフ紹介

- アリ・アスター監督
- パヴェウ・ポゴジェルスキ(撮影監督)
- ジェニファー・レイム(編集)
- コリン・ステットソン(音楽)
- スティーヴ・ニューバーン(ミニチュア模型・特殊メイク)
プロダクションノート(メイキング)

- 天才監督の長編映画デビュー
- 崩壊する家族
- 家族の物語
- 死よりも恐ろしい運命
- 本物の悪夢
- 恐怖は細部に宿る
- 主要キャラクターのキャスティング
- 心を掻き乱す音楽
自分には何もできない状況の中から生まれる恐怖について描いています。自分には何もできないと気づくことほど、気が動転することはないと思います。最後には希望が持てず、全てが虚しく思えるのです。(アリ・アスター監督)
《ヘレディタリー 継承》パンフレットより
コラム

宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)|突然変異の正統派ホラーの傑作『ヘレディタリー 継承』が生まれた理由
『ヘレディタリー/継承』はホラー映画の正史に刻まれる正真正銘のクラシックで、長編初監督・脚本作品でいきなりこんな傑作を作り上げてしまったアリ・アスターは、少なくとも2018年に商業デビューした映画作家の中で最も重要な映画作家だろう。
《ヘレディタリー 継承》パンフレットより
『ヘレディタリー 継承』完全解析
《ヘレディタリー》のほぼすべての伏線や謎の解説。
- タイトルが持つ意味
- ペイモンとチャーリー
- チャーリーが鳴らすクリッカー音
- なぜ父親ではいけないのか?
- チャーリーの事故
- ペイモン
- ミニチュア
- 家
- 裸の人々
- チャーリーの部屋の壁に書かれた不気味な文字
- ミステリアスな光
- ネックレスの紋章
- 交霊会
- ピーターの死、ペイモンの降臨
- ひれ伏す二つの首なし死体
- なぜ生後からピーターに狙いを定めなかったのか?
- 実は一番怖いのはアニー?
- 『ヘレディタリー』への継承
ペイモンは『ヘレディタリー』のために創作された架空のオリジナル・キャラクターではなく、1700年代のヨーロッパの伝承に登場する悪魔。魔術書「レメゲトン」や、ヨハン・ヴァイヤーの「悪魔の偽王国」などに登場する。
《ヘレディタリー 継承》パンフレットより
インタビュー・メイキング一覧
アリ・アスター監督 |
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メイキング |
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パンフレットの評価・レビュー
評価 | ★★★★★ |
おすすめ内容 |
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おすすめしたい人 |
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『ヘレディタリー』の考察
アリ・アスター監督を動画配信サービスで楽しみ尽くす方法
これからの作品も楽しみで、追いかけ続けたい監督です。
パンフレットも、《ヘレディタリー》を深く知るうえで欠かせない、ファン必読の一冊でした!