ホラー作品でありながら、実はハッピーエンドな映画《ミッドサマー》。
そのパンフレットの内容と、メイキングの紹介です。
パンフレットを読むことで、今作の作り込みから、アリ・アスター監督の深い闇(笑)まで知り尽くすことができ、《ミッドサマー》がもっと大好きになること間違いなし!
ぜひ、チェックです。
目次
インタビュー
アリ・アスター監督|《ミッドサマー》製作のきっかけ

当時、恋人と別れたばかりで、それを描写する手段を探していたんだ。『ミッドサマー』は人が犠牲になる隠喩が出てくるんだけど、それは共依存や失敗した恋愛、常に犠牲を必要とする人間関係など、僕が語りたいと思っていたことを伝えるのにピッタリだったんだ。
《ミッドサマー》パンフレットより
プロダクションノート(Making of Midsommar)

- 《ヘレディタリー 継承》以前
- 徹底した調査によって生み出された”楽園”
- ダニーとクリスチャン
- 白昼の悪夢
- ヒロインを見つけ出せ
- 願望が叶う物語
- 壁画、衣装に隠されたメッセージ
これはひねくれた願望が叶う物語だ。突然現れたホルガが、ダニーにこれまでの人生で欠けていたものを与え、勇気がなく排除できなかったものを奪うんだ。
《ミッドサマー》パンフレットより
キャスト紹介

- フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』、『ブラック・ウィドウ』
- ジャック・レイナー『トランスフォーマー ロストエイジ』、『デトロイト』
- ウィル・ポールター『デトロイト』、『メイズ・ランナー』
- ウィリアム・ジャクソン・ハーパー『パターソン』、『キャロル』
- ヴィルヘルム・ブロングレン『リチャード三世』(舞台)、『冬物語』(舞台)
コラム

町山智浩(映画評論家)|生と死の儀式に隠された、破れた恋のトラウマ
アスターは言う。「僕はダニーのような立場にいたんだ。これは『ヘレディタリー/継承』と同じで、僕自身のトラウマを癒すためのおとぎ話なんだ。だからハッピーエンドなんだよ」
《ミッドサマー》パンフレットより
小林真里(映画評論家、映画監督)|『ミッドサマー』完全解析
伏線とその考察一覧
- タペストリー
- ルーン文字
- ウィッカーマン
- スキン・ザ・フール(愚か者の皮剥ぎ)
- アッテストゥパン
- 血のワシ
- 隠された顔
- 熊
- 数字の「9」
- 数字の「13」
- ルビン
- ミッドサマー
- メイ・クイーン
- 『悪魔のいけにえ』
- サイケデリック
- メロドラマ
- エンディング
メイ・クイーンに選ばれたダニーが、ディナーテーブルに向かうシーン。その背景の森の一部が、よく見ると、なんと人間の顔を形成しているのが見える。これはダニーの妹で排気ガス自殺をしたテリであることがわかる。トラウマ的な映像をサブリミナルに見せるアスター監督の、徹底した細やかな恐怖演出に戦慄が走る。
《ミッドサマー》パンフレットより
インタビュー・メイキング一覧
アリ・アスター監督 |
|
メイキング |
|
パンフレットの評価・レビュー
評価 | ★★★★★ |
おすすめ内容 |
|
おすすめしたい人 |
|

前作《ヘレディタリー》の衝撃を超える、個人的映画ランキングTOP10入り間違いなしの、傑作中の傑作!
この映画が好きな人とは、本気で良い友達になれそう。
『ミッドサマー』の考察
アリ・アスター監督をVODで楽しみ尽くす方法