アリーが真のスターになるまでを描いた、ロマンチック映画『アリー/スター誕生』。
楽曲も2人の関係性もしっとりしていて、手持ちカメラによるライブシーンは迫力があって、これぞ「大人の映画」って感じ。
そんな映画の主題歌『Shallow(シャロウ)』について、
- 英語歌詞
- 和訳
- 楽曲の解説・考察
などをまとめていきます。
目次
英語歌詞+日本語訳(和訳)
ジャック(ブラッドリー・クーパー)

Tell me somethin’, Girl
話を聞かせてくれ
Are you happy in this modern world?
今の世界で満足かい?
Or do you need more,
それとも不満か?
Is there somethin’ else
求めるものは
You’re searching for?
他にあるんじゃないのか?
I’m fallin’
俺は落ちていく
In all the good times
幸せな時には
I find myself longin’
つい望んでしまう
For change
変化を
And in the bad times, I fear myself
つらい時には、自分が怖くなる
アリー(レディー・ガガ)

Tell me something boy
話を聞かせてよ
Aren’t you tired
心の穴を
Tryin’ to fill that void?
必死に埋めてきたのね
Or do you need more,
まだ必要なの?
Ain’t it hard
平気な顔して
Keepin’ it so hardcore?
つらくないの?
I’m falling
私は落ちていく
In all the good times
幸せな時には
I find myself longing
つい望んでしまう
For change
変わることを
And in the bad times
つらい時には
I fear myself
自分が怖くなるの
I’m off the deep end
私は深い水へ
Watch as I dive in
飛び込んでいく
I’ll never meet the ground
水底には決して着かない
Crash through the surface
水面を突き抜けたら
Where they can’t hurt us
私を傷つける人も消えるわ
We’re far from the shallow now
浅瀬(シャロウ)から離れるほど
ジャック&アリー

In the sha-ha-sha-ha-low
浅瀬よ、浅瀬
In the sha-ha-sha-la-la-la-low
浅いところから遠くへ
In the sha-ha-sha-ha-ha-low
浅瀬よ、浅瀬
We’re far from the shallow now
浅瀬から遠く深いところにいる
Hoo, huh, uh, huhh-ow
Huh, huhh-huhhh
アリー
I’m off the deep end
私は深い水へ
Watch as I dive in
飛び込んでいくわ
I’ll never meet the ground
決して水底には着かない
Crash through the surface
水面を突き抜けたら
Where they can’t hurt us
私を傷つける人も消える
We’re far from the shallow now
浅瀬から遠く深いほど
ジャック&アリー
In the sha-ha-sha-ha-low
浅瀬よ、浅瀬
In the sha-ha-sha-la-la-la-low
もっとら遠く、もっと深く
In the sha-ha-sha-ha-ha-low
浅瀬よ、浅瀬
We’re far from the shallow now
もっと遠く深いところにいる
歌っている人(歌手)
ブラッドリー・クーパー

出演映画(代表作)
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(ロケット役)
- 『ハングオーバー』シリーズ(フィル・ウィネック役)
- 『アメリカン・スナイパー』(クリス・カイル役)
『アリー/スター誕生』では…
- 主演
- 監督
- 脚本
- 製作
この4つを兼任し、本作に最も貢献しているスゴイ俳優兼監督さん。
レディー・ガガ

言わずと知れた、トップ・アーティスト。
『アリー/スター誕生』では、
- アカデミー賞
- ゴールデングローブ賞
- 全米映画俳優組合賞
などいくつもの主演女優賞にノミネートされ、女優としての才能も発揮しつつあります。
楽曲・歌詞の意味【考察】
ジャックと初めて出会った夜、アリーが口ずさんだメロディから生まれた楽曲『Shallow(シャロウ)』。
いつの間にか曲を完成させていたジャックに連れられて、アリーは初めて大きなステージに立ち、大勢の観客の前で歌の才能を披露することになります。
お互いを必要とする、アリーとジャック

Shallowの歌詞の中で、ジャックは、
Are you happy in this modern world?(今の世界で満足か?)
とアリーの才能を見出し、スターダムを駆け上がらせようとします。
一方アリーは、
Aren’t you tired tryin’ to fill that void?(心の穴を必死に埋めてきたのね)
とすでにスターであるジャックの暗い内面に、この時からすでに気づいているのです。
この楽曲からは、
- お互いに欠けているものを、お互いが持っていた
- 初めて出会った日から、お互いを必要としていた
ということが感じられます。
そもそもShallowが生まれた瞬間は、駐車場で不意に口ずさんだ時でした。
無意識的につぶやいた歌詞だからこそ、その瞬間の「本音」が込められている気がしますね。
水の深さ=愛情の大きさ

楽曲のタイトルであるShallow(シャロウ)には「浅い」という意味があります。
映画では”浅い水(浅瀬)”と訳されてましたね。
歌詞から連想されるのは「水深」。
水の深さは「相手への愛の大きさ」と捉えることができます。
I’m off the deep end
Watch as I dive in
I’ll never meet the ground私は深い水へと
飛び込んでいく
決して水底には着かない
引用:「アリー/スター誕生」映画パンフレット
この歌詞を言い換えると、
日に日にあなたを好きになっていく
いくら愛しても、愛し足りない
という、とってもストレートな愛情表現になるのです。
Shallowの裏話
音楽のプロからすると、この楽曲の誕生にはかなり無理があったようです。
音楽プロデューサーの「松任谷正隆」さん(ユーミンの旦那さん)いわく、
はっきり言いましょう。どんな天才でもあのぼそぼそをあそこまで覚えて、キーを想像して、コードをつけアレンジを施すのは絶対に無理。
引用:「アリー/スター誕生」映画パンフレット
とのこと(笑)。
ただし、これはあくまで映画のお話。
そのことも理解しつつ、最後には「リアリティがないようである」と、この映画の楽曲もテーマも高く評価されていました。
