グレイテスト・ショーマンの見どころは、Oddities(奇妙な人たち)の人間賛歌だけではありませんでしたね。
ザック・エフロン演じるフィリップと、ゼンデイヤ演じるアン、2人の地位や差別を超えていく恋愛模様も素敵でした。
それはまるで、現代版『ロミオとジュリエット』のよう。
Rewrite The Stars(リライト・ザ・スターズ)は、愛するがゆえに離れなければいけない2人の悲恋を描いた歌なのです。
- 歌詞
- 和訳
- 楽曲の意味考察
などから、2人の愛の深さと切なさを感じてみてください。
目次
英語歌詞+日本語訳(和訳)
フィリップ・カーライル
You know I want you
僕が君を好きなことは知ってるだろう
It’s not a secret I try to hide
隠すつもりはない
I know you want me
君も僕が好きなはずだ
So don’t keep saying our hands are tied
縛られて動けないなんて言わないで
You claim it’s not in the cards
そんなことはあり得ないとか
And fate is pulling you miles away
2人は離れる運命だとか
And out of reach from me
僕のいないところへ行ってしまうだなんて
But you’re here in my heart
だけど、君は僕の心の中にいる
So who can stop me if I decide
運命の相手である僕を
That you’re my destiny?
誰が止められる?
What if we rewrite the stars?
星の定めを僕らで書き換えよう
Say you were made to be mine
僕のものになる運命だって言ってくれ
Nothing could keep us apart
僕らを引き離すなんてできない
You’d be the one I was meant to find
君を見つけ出すのが僕の運命だったんだ
It’s up to you, and it’s up to me
あとは君次第、そして僕次第
No one can say what we get to be
2人がどうなるかなんて誰にも分からない
So why don’t we rewrite the stars?
星の定めを書き換えよう
Maybe the world could be ours
世界は僕らのものになるはずさ
Tonight
今夜から
アン・ウィーラー
You think it’s easy
簡単だと思う?
You think I don’t want to run to you
私があなたのところに行きたくないと思う?
But there are mountains
だけど、そこには山だってあるし
And there are doors that we can’t walk through
開けられない扉だっていくつもある
I know you’re wondering why
あなたが不思議に思うのは分かる
Because we’re able to be
結ばれる運命だから
Just you and me
あなたと私は結ばれる運命
Within these walls
この壁の中でなら
But when we go outside
だけど一歩外に出たら
You’re gonna wake up and see that it was hopeless after all
あなたは目を覚まして、やっぱり無理だと気づいてしまう
No one can rewrite the stars
星の定めは誰にも書き換えられない
How can you say you’ll be mine?
あなたが私のものになるってどうして言えるの?
Everything keeps us apart
すべてが私たちを引き離そうとするのよ
And I’m not the one you were meant to find
あなたが探していたのは私じゃない
It’s not up to you, it’s not up to me
あなた次第じゃない、私次第でもない
When everyone tells us what we can be
誰もが私たちに口を出してくる
How can we rewrite the stars?
どうしたら星の定めを書き換えられるの?
Say that the world can be ours
世界が2人のものになるって言ってよ
Tonight
今夜すぐに
フィリップ&アン
All I want is to fly with you
ただ一緒に飛んで行きたい
All I want is to fall with you
ただ愛し合いたいだけ
So just give me all of you
だからあなたのすべてが欲しい
It feels impossible
無理だと思うわ
It’s not impossible
無理じゃないよ
Is it impossible?
無理かしら?
Say that it’s possible
何だってできるさ
How do we rewrite the stars?
星の定めをどう書き換えよう?
Say you were made to be mine?
2人が結ばれたって言える?
Nothing can keep us apart
誰だって2人を引き離すことはできない
Cause you are the one I was meant to find
あなたは運命の人だから
It’s up to you, and it’s up to me
あとは2人次第、君と僕次第だ
No one can say what we get to be
私たちには誰も口出しできない
And why don’t we rewrite the stars?
星の定めを書き換えてしまおう
Changing the world to be ours
世界を2人のものに変えてしまおう
アン・ウィーラー
You know I want you
あなたが欲しいことは
It’s not a secret I try to hide
隠すつもりはない
But I can’t have you
でも、無理なのよ
We’re bound to break and my hands are tied
いつか離れてしまうから、私は縛られているから
歌っている人(歌手)
ザック・エフロン(フィリップ・カーライル役)
出演映画(代表作)
- 『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ(トロイ・ボルトン役)
- ニューイヤーズ・イブ(ポール役)
- ヘアスプレー(リンク・ラーキン役)
ゼンデイヤ(アン・ウィーラー役)
出演映画(代表作)
- スパイダーマン/ホームカミング(MJ役)
- スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム
- シェキラ!(ロッキー・ブルー役)
作詞・作曲者
ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール
「パセク&ポール」として知られる、作曲家コンビ。
- 映画『ラ・ラ・ランド』にて、アカデミー賞歌曲賞受賞
- 映画『グレイテスト・ショーマン』にて、アカデミー賞歌曲賞ノミネート
楽曲・歌詞の意味【考察】
Rewrite The Stars(リライト・ザ・スターズ)は、身分の違いを超えた”究極の愛”を歌う、フィリップとアンの2人によるデュエット曲です。
シェイクスピアの傑作恋愛悲劇『ロミオとジュリエット』さながらの恋愛劇が、現代的なアレンジの楽曲に乗せて表現されています。
楽曲に込められたアンの葛藤
Rewrite The Starsの結末は、アンがフィリップと別れる決意する悲恋で終わりますね。
しかし、曲が2人のデュエットに入る直前、アンが葛藤を感じていることが伺えます。
How can we rewrite the stars?
Say that the world can be ours
Tonight
どうしたら星の定めを書き換えられるというの?
世界が2人のものになるって言ってよ
今夜すぐに引用:「グレイテスト・ショーマン」サウンドトラック
フィリップへの想いがあふれすぎて、つい、こう口ずさんでいます。
絶対不変だと思っていた星の定め(The Stars)さえ書き換えられる(Rewrite)、かもしれない。
それほどに深い愛を感じさせてくれる、一途な想いにあふれている楽曲です。
実は架空の人物だった、フィリップとアン
- 主人公「P.T.バーナム」
- Never Enouoghを歌った「ジェニー・リンド」
など、グレイテスト・ショーマンには、19世紀に実在した人物も登場します。
一方で、フィリップとアンの2人は、なんと映画オリジナルのキャラクター。
それなのに、2人の存在が邪魔にならないばかりか、
- 貧富の差
- 身分の違い
- マイノリティの存在感
といったグレイテスト・ショーマンらしさを強調する、素晴らしいキャラクターなのです。
ザック・エフロンのアカペラを提案した、ゼンデイヤ
楽曲冒頭を「ザック・エフロンのアカペラにしよう。」と提案したのは、アンを演じたゼンデイヤ。
この提案以前は、アカペラではないバージョンで作曲されていたようです。
このアカペラのおかげで、楽曲冒頭から切なさがグッと増し、映画や曲の雰囲気に入り込むことができます。
Rewrite The Starsは、ザック・エフロンのスマートなアカペラを傾聴でき、美声に酔いしれてしまう楽曲でもありますね。
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